前回はパイロットフィッシュを投入したのですが、完成には今一歩というところ。
この記事で紹介している内容は、パイロットフィッシュ投入から3週間後くらいなんですが、まだいくつか問題を抱えています。
今回は、完成系に近づけるために、元気がないキューバパールグラスを復活させる対策をしようと思います。
現在の状況と対策
アオミドロ対策にヌマエビ投入

注水してからアオミドロが発生しているのですが、勢いは一向に止まりません。
アオミドロは見た目も悪いし、水草の育成を阻害するので、なんとしても除去したいところ。
ということで、分かりやすく効果が見込める生物兵器のヌマエビを投入します。
枯れたキューバパールグラスを復活

元気ないんです。キューバパールグラス。一部、黄化・白化して枯れちゃってる。
光があたらない下の方に隠れた葉っぱがこうなるのは仕方ないかもしれませんが、上の方の葉っぱもこうなっちゃっているので心配です。
前述の対策でアオミドロがなくなれば、ある程度キューバパールグラスが元気になる可能性はあります。
が、それだけで解決するとは限らないので、別途対策します。
水草が枯れる要因はいくつか考えられます。
- 光合成に必要なCO2や光量不足
- 栄養不足
- 水質があってない
- 水温があってない(特に夏場は高温に注意)
原因が複合的な可能性もあるので試行錯誤しなきゃいけないかもしれませんが、今回は「CO2添加」と「肥料を追加(追肥)」をやります。
まずCO2添加ですが、もともとキューバパールグラスはCO2添加が推奨される水草なので、これはまぁやるしかないかなと。
それと追肥なんですが、今回使っている水草一番サンドは栄養たっぷり系ソイルなので、立ち上げ初期だと追肥の必要はないと思います。
ただ、ミスト式の期間も含めると、かれこれ1年ちかく経過しているので、栄養不足になっている可能性も否定できません。
とはいえ、アオミドロが発生してる現時点では、あまり追肥はしたくないので、やるとしたらアオミドロがいなくなってからかな。
追肥はドカッと入れるとコケが大量発生する可能性があるので、少しずつ慎重に。
トランスルーセントグラスキャットは退場

前回、パイロットフィッシュとしてトランスルーセントグラスキャットを投入したのですが、今回の作業中に別の水槽に移動させました。
理由は、この水槽(45cmスリム水槽)にはサイズがデカすぎて窮屈そうだから。
また、1匹で入れても、普段は石の影に隠れてばかりであんまり面白くないです。
この魚は群泳するので、5匹くらい入れると見栄えがよいのですが、この水槽だとそれも無理っぽい。
短い間でしたが、パイロットフィッシュとしての役目は果たしてくれたはずです。
この水槽にはもっと小型のお魚が合いそうなので、この次の段階で最終的に何を入れるか検討しようと思います。
準備したもの
水質検査 試験紙
前回パイロットフィッシュを投入してから、定期的に試験紙で水質を検査しています。
使っているのは「テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙」です。
いろんなレビューを見てると「pHが正しく測れない」「アバウトな数値」みたいな意見があるので、簡易的な試験紙なんじゃないかと思います。
まぁ、日常的な検査には、こんなもんでいいのかな。(pH計は別途買ったほうがいいかも。)
一応、ヌマエビを投入する前にこれで最終チェックします。
ヌマエビは水質変化に弱いので、できれば安定した状態で投入したいところ。最悪、全滅もありえますからね。
今回チェックする項目は以下の通り。
- 塩素:ほぼゼロになっていること
- 亜硝酸塩:ほぼゼロになっていること
- 硝酸塩:25mg/l以下になっていること
- pH:エビ・水草が好む弱酸性(6~7程度)になっていること
- GH(総硬度)・KH(炭酸塩硬度):適正範囲になってること
厳密に言うと、キューバパールグラスはGHが高めのほうが良いのですが、まぁ参考程度に。
一番確認したいのは「アンモニア⇒亜硝酸塩⇒硝酸塩」の分解サイクルができているかどうかです。

ちなみに、テスト 6 in 1 試験紙の説明書には、上図のように水質に関する情報が載ってます。結構勉強になります。
ミナミヌマエビ

アオミドロ対策としてミナミヌマエビを投入します。小型のヌマエビです。
ヤマトヌマエビのほうがコケ取り能力は高いのですが、パワフルすぎてキューバパールグラスが食害にあいそうなのでヤメました。
これを10匹ほど入れます。アオミドロがなくなったら、一部は退場させる予定。
CO2添加装置

CO2添加装置は、いろいろな商品が販売されていると思いますが、今回用意したのは「CO2ジェネレーター PRO-D601s」です。

重曹とクエン酸と水を使った化学反応式の装置です。バルブ類も含めて必要な機材が一式揃ってます。
さらに、電磁弁がついているので、コンセントタイマーに接続すればON/OFFを自動化できます。
初期費用はそれなりにかかりますが、ランニングコストは安いです。材料はどれも100均で買えるので、ひと月100円とか、そういうレベルです。
デザインもかっこいいし、個人的にはめちゃくちゃ気に入っている商品です。
CO2添加装置のなかでは、ミドボン(緑色の液化炭酸ガスボンベ)をレンタルする方法が、1回の充填で長く使えるしランニングコストは安いと思います。
ミドボンは、一部の酒屋さんでレンタルできますが、水槽目的だと断られる場合もあるようです。(本来は生ビール用のガス。)
また、「見た目があんまりよろしくない」「ボンベのサイズが大きくて設置場所がちょっと不安」という理由もあって、今回はPRO-D601sにしました。
それと、CO2添加は消灯時は止めるのがセオリーです。
そう考えるとON/OFFを自動化しないとキツいので、コンセントタイマー(もしくはスマートプラグ)は、ほぼ必須ですね。
肥料

手持ちにある肥料は、以下の2つです。
- テトラ イニシャルスティック(固形肥料)
- メネデール 水草の活力素(液肥)
まず、CO2添加をしてみて反応が悪かったら、追肥も検討しようと思います。
作業工程
水質検査

まずは、水質検査からです。

硝酸塩(NO3-)は、ほんのりピンク色になっています。また、亜硝酸塩(NO2-)は、真っ白に近いのでほぼゼロです。
とりあえず硝酸塩が検出されているので、分解サイクルはできていることが分かります。
そのほかの数値も適正範囲。これならヌマエビを入れても大丈夫でしょう。たぶん。
ミナミヌマエビ投入

水合わせをしてミナミヌマエビ投入。
さっそくツマツマしてくれていたので、コケを食べてはくれてるみたい。これでしばらく様子を見ます。
アオミドロの状況確認

ミナミヌマエビを投入してから約3週間後にようやくアオミドロがほぼいなくなりました。
僕の環境だと、ミナミヌマエビは成長したアオミドロは食べてくれなかったので、途中で「できる限り手で除去&完全遮光」をしました。
これでようやく沈静化したという感じです。ミナミヌマエビは食べる量が少ないので、それなりの数を投入しないと効果が薄いかもしれません。
CO2添加装置を設置

アオミドロもほぼいなくなってスッキリしたところで、CO2添加装置を設置します。
PRO-D601sのセットの仕方は簡単で、重曹とクエン酸と水を入れて蓋を閉めるだけ。すぐに反応がはじまるので、あとはパイプ類を接続すればCO2が出てきます。

PRO-D601sに同梱するディフューザーは「フラット」「スーパーミスト」の2種類から選べます。上の写真はフラットディフューザーです。
添加の方法は以下の通り。
- 照明点灯時に添加(8時間/日くらい)
- ペースは2秒に1滴くらい(45cmスリム水槽の水量を考慮)
- 酸欠防止のため夜間はエアレーション

それにしても、CO2添加するとキューバパールグラスが細かい気泡を出してくれるので美しいです。
やっぱCO2添加すべきだな。
イニシャルスティックを少量追加
現状では、CO2添加だけで上手くいきそうなんですが、おまじない程度にイニシャルスティックを少量追加しました。
スポット的にほんと少量ね。効果があるなら追加した周辺が目立って成長すると思うので、その様子を見ながら本格的に入れるか考えようと思います。
動画
今後の予定
今回の対策でキューバパールグラスがモサモサになってくれれば、すごく嬉しい。
そうなったら、最後にお魚入れれば完成かな。はやくその姿を眺めたいです。
それにしてもキューバパールグラス、難しい…。ちゃんと環境を整えてあげないと成長しない印象です。
まぁでも見た目が綺麗だから、手間がかかってもキューバパールグラスにしたくなるんですよねぇ。

同じような形状のニューラージパールグラスのほうが簡単かも。

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