今現在、立ち上げ中の水槽でも元気にアオミドロが発生中なのですが、いろいろやってるうちに徐々に収束しているようで一安心です。
今回はその経験も踏まえて、アオミドロ対策についてまとめてみました。
アオミドロとは?

アオミドロは糸状の藻類ですが、それが集まるとモワッとした緑色のなんともいえない物体になります。
繁殖能力がハンパないので、石にもガラス面にも水草にも付着して、ほっておくとドンドン増えて、アオミドロがメインの水槽になりますw
なにより見ためが良くありませんし、水草の成長を阻害する要因でもあるので、何としても取り除かなければいけません。
発生する要因
富栄養化
アオミドロは、水槽内に栄養がたくさんあると繁殖します。
僕の経験では、栄養たっぷり系のソイル(水草一番サンドとか)を入れすぎたり、肥料を添加しすぎると、立ち上げ初期で富栄養化してアオミドロが発生することが多いです。
でも、アオミドロが発生する状況というのは、必ずしも悪いわけではありません。
水草が成長するのにも栄養は必要ですからね。
栄養とそれを消費する水草のバランスが悪いということなんで、調整が必要になります。
照明の点灯時間が長い
水草と同様にアオミドロも光合成して成長するので、明るすぎると繁殖しやすいです。
僕は、だいたい6時間~10時間/日くらいを点灯時間の目安にしていますが、アオミドロが繁殖しているときは少なめにしたり、なんだったら遮光するのも一つの手です。(詳細は後述)
それと、直射日光が水槽にあたっていると、さらにアオミドロが繁殖しやすくなるので、避けたほうが良いです。
考えられる対策
考えられる対策はいくつかあります。
環境によっては、複合的にやる必要があるかもしれませんが、まず手軽なところから始めてみましょう。
手で取る

原始的ですが、まずは手で取りましょう。ほかの対策をするにしても、アオミドロの量を減らすことが大事です。
僕は石についたアオミドロはピンセットで取ってました。場所によっては、歯ブラシで撫でるように取ったほうがやりやすいです。
ただ、アオミドロは繁殖能力が高いので、手で取るだけでは翌日には復活…ということもザラです。
おそらく、手で取った上に+αで対策が必要になると思います。
頻繁に水替え

富栄養化を改善するためにも、水替えは効果的です。継続的にやる必要があるので、地道な作業になります。
生体が多すぎると、フンやエサの食べ残しで富栄養化することもありますので、その場合は、水替えと同時にプロホースなどで掃除しましょう。
栄養除去

アオミドロが発生してるときには、肥料の添加はとりあえずやめましょう。
さらに、リン酸除去剤などの栄養を吸着する商品を使うのも一つの手です。
ただ、僕が使ったときは、アオミドロがかなり繁殖してしまった後だったからか、そこまで即効性があるとは感じませんでした。
これらのアイテムは、コケが発生する前の予防として使うのが良いと思います。
コケ取り生体を投入

やっぱり生体に食べてもらうのが、一番わかりやすく効果がありますね。
アオミドロを食べる生体は何種類かいますが、理想とする水槽のイメージにあった生体を入れるのが良いと思います。
代表的なのは以下のとおりです。
一番ポピュラーなコケ取り生体なんじゃないでしょうか。
アオミドロもよく食べてくれます。
ただ、ヤマトヌマエビは最大で5cmくらいまで成長するので、結構デカいです。
あんまり入れすぎると小さめの魚が驚くので、水槽のサイズにあわせて数は適量にしましょう。
また、植えたばかりの抜けやすい前景草などは、引っこ抜かれことがあるので注意が必要です。
とはいえ、特にこだわりがなければ、ヤマトヌマエビを入れるのが一番効果的だと思います。
ミナミヌマエビもアオミドロを食べるのですが、ヤマトより小食で除去能力は低いです。
しかも、発生初期の柔らかいものなら食べるのですが、成長して硬くなるとあまり食べません。
僕は、ヤマトを入れるとちょっと目立ちすぎるなと思う小型水槽にはミナミヌマエビを投入します。
それと、まだ水草が根付いてない場合も、ミナミヌマエビで様子を見ることが多いです。
黒いラインが特徴のコイ科のお魚。
機動力が高くて水槽内を泳ぎ回ってコケを食べてくれます。(それが少しせわしない感じがするかも…)
そして、最大で12cmくらいまで成長します。愛嬌がある見ためなんですが、デカいです。
小型水槽だとかなりの存在感を出すようになるので、最終系をイメージしながら投入するようにしましょう。
初心者でも飼育しやすいブラックモーリーは、コケだけでなく、水面に浮いた油膜も食べてくれます。
食欲旺盛なので食害の可能性もありますが、見ためがかっこよくて個人的には好きなお魚です。
完全遮光
アオミドロの成長を止めるために、一時的に遮光する作戦です。
新聞紙や段ボールで水槽を囲んで真っ暗にします。
どのくらい遮光すれば効果があるかは、状況によって変わります。
水草のほうが遮光に対して耐性があるので、最大でも1週間くらいならそこまで影響は無いと思います。
僕は怖いので2~3日くらいで様子を見てますね。
それとアオミドロが弱っても、また通常運転に戻すと復活する可能性があります。
結局、弱ったところをコケ取り生体に食べてもらうのが安心だと思います。
僕が実践した方法
今現在、管理している45cmスリム水槽の場合、アオミドロが発生してから以下の流れで対策しました。
- 毎日アオミドロを手で取る&毎日水替えを1/3程度 ⇒翌日には復活
- リン酸除去剤を投入 ⇒それほど効果なし
- ミナミヌマエビ10匹投入 ⇒食べるけどアオミドロの成長に追いつかない
- 完全遮光(3日間) ⇒弱ったところをミナミヌマエビが追い打ち


今現在は収束してますが、ミナミヌマエビは除去能力が低いので、この数でも心もとないです。
もしかしたら、この倍くらい入れないと再発の可能性があるかもしれません。
ただ、あんまり入れすぎるとエビメインの水槽になってしまうので、この数に抑えました。
一方、ヤマトヌマエビであれば除去能力が高いので確実だったと思います。
小さい水槽なのでヤマトヌマエビだと目立つかなぁと思って避けたのですが、少し様子を見てダメそうだったら投入しようと思ってます。
どの対策を採用するかは、水槽の状況によって判断することになりますが、まぁこれは好みですね。
まとめ
- アオミドロの発生原因として考えられるのは「富栄養化」「照明の光量過多」
- なんにせよ、まずは手で取って除去
- コケ取り生体ではヤマトヌマエビが一番効果的
- 完全遮光も効果があるけど、水草への影響も考えてやりすぎ注意
コメント